Publish On: Oct 11 2017
13日目の9月11日、たくさんの鳥たちの歌声の中で目を覚まし、自分が今ジャングルのすぐ近くのロッジににいるなんて不思議だなぁ…。と思いながらジャングルに行く支度をしました。
ジャングルでは、赤、白、黄色の服を着てはいけないそうで、(動物たちがびっくりそうです。)お揃いのモスグリーンの麻の上着を貸してくれました。
そしてロッジの人がお弁当をもたせてくれて、一人ずつ1リットルのお水を持って、ガイドのケダーさんとともに出発です!
ガイドのケダーさん、スーパーマリオにそっくりなんです♪ オーバーオールを着てもらいたいところです☆
気温40度、高湿度、無風…。
「風よふけ!」何度も心の中で叫びましたが一向に風は吹いてくれず、風って自然からの偉大な贈り物だなぁ…。と、しみじみ思いました。
バルディア国立公園というのは、1000㎢のジャングルです。国立公園という名前がついているのですが、本気のジャングルだったのには驚きました。
ジャングルに入ってすぐ、川を渡ることになりました。浅瀬の場所を選んで靴を脱いでズボンを膝まで捲り上げて渡ります。実はこのすぐ隣で大きな立派な雄鹿が亡くなっていたのです。驚きました。そしてまだ形が全く崩れていなかったからか不思議なのですが、コワイとも気持ち悪いとも思わなかったのです。ただ自然に還っていってるその姿に圧倒されました。これがジャングルなんだ、と感じました。
その後しばらく裸足で歩き続け、途中で靴を履き、また歩き続けました。
「道ってなんだろう…。道って自分で切り開いてゆくもんなんだな…☆」と、自分たちより高い草を竹棒で払って道を作りながら前に進みつつ思いました。時にはぞうさんが歩いた後の足跡を辿りながら歩きました。地面に大きな穴がずっと並んでいるのでなんだろうと思っていたら、ぞうさんの足跡だったのです。
白い毛の猿や見たことのない美しい鳥たち…。そしてひらけた草むらに出ると、そこになんと100頭くらいの鹿たちがくつろいでいるのが目に飛び込んできました!愛くるしい子鹿から立派な大きな角を持った雄鹿まで…!まるでおとぎ話の中のようでした。「バンビ」の世界だ…!すごいすごいこんなにたくさんの鹿初めて見た!!そして近くの木には白い毛の猿たち…。写真ではお伝えしきれないのですが、すごくすごく平和で美しい光景だったのです。
その時です。猿たちが一同に「キキッキキッ」となにやら慌てた様子。それを受けて鹿たちもざわざわ。私たちを見つけて警戒してるのかしら?と思っていると、ガイドのマリオ…いえ、ケダーさんが「トラが近づいてるよ。」と。「ト、トラ?野生の?(もちろん)」見たいけど、ここで会ったらちょっと怖いかもしれない…。などと思っているとケダーさんが「動かないで。音を出さないで。」と。「はい、よろこんで…。」心の中で言いました。しばらくすると、猿や鹿たちも落ち着いたので私たちも前に進むことにしました。
一角サイ。
山盛りのサイのフン。
美しいシダが広がっています。
豊かな緑。
途中で何度も溝のないタイヤが通ったような跡があったのですが、なんと蛇の這った跡だそうです。どんな大きな蛇なんだ…。コブラもいるそうです。
そしてこの赤い人面虫…。(名前は忘れましたが)がいっぱい這っているのです。一歩、歩くごとにカサカサカサカサ…と逃げ惑うので踏まないように歩くのに一苦労でした。ちっちゃな赤い顔がいっぱい動いているように見えるのです!
ちょっと休憩。
「あれ、いない。」と思うといつも木に登ってるケダーさん。やっぱりスーパーマリオだ。
こんな小さな芽が!この芽もこの大きなジャングルの一部なんだ。そしてこのジャングルをまた豊かにしてゆくんだ。じーん。
そして…
と、トラの足跡だ!まるで大きな猫だ!かわいい♪
そして5時間ほど歩いたところで展望台(?)でお弁当を食べることにしました。
ベジフライドライスとリンゴと野菜のフリッターのようなもの。
これにバナナとクッキーとマンゴージュースとゆで卵がついています。
おいしかったです♪
ざくろ。まるでルビーのように美しくて新鮮で美味しいんです!
簡単に手に入るので、一気に3つ食べて口の中が赤紫に…。
一本の木を削って作っている階段。見事です。
高台でお弁当を食べているとぞうさんもお昼ご飯を食べに近くの木にやってきました。
後ろ2本足で立って木の枝をもいで葉っぱを上手にむしゃむしゃ食べています。
そして川岸で鼻を使ってお水を飲んでいます。
お水を飲んだら向こう岸に渡ってゆきました。
夏真っ盛りの時はこの川にたくさんの動物が集まるのだそうです。そうしたらトラやいろんな動物も見れるそうですがもっと暑いそうです…。
そんなこんなで約9時間ジャングルを歩き(よく熱中症にならなかったなぁ…)友人たちはヒルに吸われたり巨大なアリに噛まれたりで「かゆい、かゆい。」と言っていたけれど、私はヒルにもアリにも噛まれずガモウラがかゆいだけでした☆
ロッジに戻る頃にはくたくたでしたが、でも夢のような経験をしているなぁ、私って秘境好きだったんだなぁ、と改めて思い、ララ湖やジャングルでみつけたものをキャンバスや絵本の中に表現したいなぁと、むくむく創作意欲が湧いてくるのでした。
明日はまたネパールガンジに戻って、そしてカトマンズに戻ります!
つづく。
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