さかいみる のネパール滞在日記Vol.13*お釣りがないから*

Publish On: Oct 7 2017

11日目の9月9日、今日は午前中にララ湖を出発してタルチャ空港まで歩いて行き、あの小さな可愛い飛行機でネパールガンジに戻る予定。飛行機が飛ぶかどうか分からないけれど、とりあえず空港まで行ってみることにしました。

そしてラビンドラが用事で別の場所に行くことになりました。電気が全くない村にソーラーパネルを持って行ったのですが、そこの人と会うということです。10,000ルピー(約11,000円)で1軒分のソーラーパネルを用意することが出来るということで私も2軒分の寄付をしました。

あの食べっぷりを見れなくなるのがちょっと寂しいなと思いながら、チャンドラ、シャム、私の3人で出発しました。

タルチャ空港まで歩いて約3時間。歩くのってやっぱり楽しい。すごく綺麗な青や緑や色々な色の鳥たちを見ながら歩いてゆきました。森の中を通ったり、小川を超えたり、昨日ちぎった桃をかじりながらこつこつ進んでゆきました。
「ネパールガンジに着いたらシャワー浴びたいね。ビスケットとミルクティーが恋しいね。」などと話しながら。
今の私たちの一番の願いは、シャワーを浴びることとビスケットを食べることでした。


帰り道も美しいララ湖。


ヒマラヤも顔を出しています。

タルチャ空港が見えて来た頃、干しリンゴを作っている集落に入りました。


クリスマスのデコレーションのように干されているリンゴたち。


美しいです。


こちらでは、ちょうど干しリンゴにするためにリンゴの皮を剥いて、くるくるとひも状に七夕飾りみたいにしているところでした。干しリンゴを数袋と生のリンゴを数個購入しました。


くるくる


石造りの可愛いおうち。


タルチャ空港


空港が近づいて来ました。

どうやら運よく今日も飛行機は飛ぶということです。道ばたでチケットを購入し、(数日前到着した時は本当に建物が何もなかったのですが、乗る時も空港らしき建物は見当たりません。)飛行機到着を待ちました。


と、干しリンゴを売っている隣に小さな小屋が…。休憩所?と思っていると、なんとこちらが荷物をチェックしたり、つまり空港(?)のようでした。なぜか中に人がぎゅうぎゅうで、しばらく待っているうちに飛行機が到着。到着したらすぐに飛び立つので、結局荷物検査しないまま、飛行機まで走ってゆきました☆そして自由席の飛行機に乗り込み、まだ座っていないよと言う間も無く出発☆

バイバイ、ララ湖。飛行機からはララ湖とヒマラヤが同時に見ることができて感動でした。息を飲む景色に写真を撮り忘れましたが…。そして途中雲の中ですごく揺れたらしく、友人たちが私がさぞ怖がっているだろうと心配して私の方を見るとぐーぐー寝ていたそうで、みる ってたくましいなぁ…。と感心したそうです☆

さて、そんなこんなで無事、気温約40度、高湿度、無風のネパールガンジに到着しました。
「オート」と呼ばれる、オートバイに人が乗る荷台がついたような乗り物でホテルクリシュナへ!
…ガタゴト…。自転車に抜かされてゆく…。それでも屋根がついているし風も吹くので少し涼しいかも♪


オート

ホテルクリシュナでは、ネパールガンジに住んでいる女医さんのドリスティが待っていてくれました。彼女が勤めている病院がこのホテルのすぐ近くなのです。そして夕食を一緒に食べる約束をして帰ってゆきました。

さぁ!久しぶりにシャワー浴びるぞ!4日ぶりに顔を洗うぞ!と、はりきってお部屋へ。ホテルクリシュナは新しい立派なホテルでなんと、お部屋にエアコンがついているのです。館内もエアコンが効いていて美しいレストランもあります。スタッフの人たちはとても親切で感じがよくなんと制服を着ているのです。そして私は清潔な美しいシャワールームへ…!と、まさかのお湯が出ない…。ここまで揃っているのに惜しい…!と思いながら、でも外は40度。水のシャワーでもへっちゃらです。そしてさっぱり気持ちよくなり、ドリスティが来る前にみんなで少しネパールガンジの町をお散歩することにしました。

夕方でもまだまだ蒸し暑いですがゆっくりお散歩するのは楽しいもんです。


牛くんものんびりお散歩。

道ではリヤカー(?)で果物やおやつを売っています。


パニプリ。名前も姿もかわいい♪
生地を丸くパリパリに揚げた中に味付けされたジャガイモなどが入っていて、真ん中にある黒っぽいソース(少し酸っぱくて少しピリッとしている)をこの揚げ菓子の中に入れて食べます。

食感も良くてとても美味しかったです。「おいしいね、おいしいね。」なんて言いながら全部食べた後、誰も小銭を持っていないことに気がつきました。1000ルピーしかなくてそれを渡そうとするとお釣りがないということ。

「どこかで崩してくるからそれからでもいい?」と聞くと、おじさんが「お金はもういいよ。」と。

今日初めて会ってこの先また会う可能性は限りなく0に近い私たちに、全く当然のようにさらりと言ってくれたのです。その目にも言葉にも態度にも「ちぇっしょうがないなぁ」という感じが微塵も入っていなくて私たちはびっくりしました。嬉しかったですが、そういう訳には行かないので、しばらく歩いてお釣りがもらえそうなお店を見つけチョコレートや果物なんかを買っておじさんのところに戻り無事に支払いました。

チョコレートを買ったとき「みる 、チョコレートは今すぐ食べなくちゃいけない。」と言われ、でもパニプリも食べたし夕飯前にチョコレートまで食べたら…と、ぐずぐず言っているとチョコレートがみるみる手の中で溶けてゆくのです。なんと気温が高いため!慌てて口にほおばると、「だから言っただろ。」とチャンドラ。

そして、パニプリのおじさんのおかげで平和な気持ちで夕日を楽しみながらホテルに戻り、ドリスティも加わってみんなで夕食を食べたのでした。

明日はバルディアのジャングルに出発!

つづく。

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